中国人の興味関心

中国を含め旧正月で動いている国は日本で言う正月休みはなし

とは言え「年越し」は盛り上がったりする

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今年の年越しは上海音乐厅でのコンサートに参加

ウィーン・ヨハン・シュトラウス楽団が2004年から毎年行っている新年イベント。テンポの良い楽曲構成で、最後はお約束のラデツキー行進曲で大盛り上がり

 

この時感じたのがウィーン・ヨハン・シュトラウス楽団の対応

中国語で挨拶をする、ソプラノ歌手と即興のダンスを踊る、指揮者とコントラバス奏者が小芝居をする

いずれも中国人の観客の関心を惹くには十分なものだった

 

正直ラデツキー行進曲と美しき青きドナウの2曲以外はクラシックに疎い方がほとんだったと思うが、それでも最後は楽団と観客側が温かい雰囲気の中で一体となっていた

 

敷居の高いクラシックコンサートをただやりきるだけではなく、相手をいかに楽しませるか。言葉だけの「おもてなし」とは違うプロの仕事を見せてもらえた気がする

中国で迎える二度目の元旦

タイトルのとおり年越しを中国上海で過ごしたのは今回で2回目

 

ほとんど好奇心に突き動かされて上海に来たのが2016年夏

当時のキャリアでは東南アジアに触れることが多く、

そのまま東南アジアに関わり続けるのかなと、どこかで思っていた…

それが何故この上海で1年半過ごすことになったのか

 

逆張りというほど大したものではないが、

自分の周りで中国へネガティブな印象を持っている人があまりにも多い。

これは「チャンス」なのではないかと直感で思った

 

かく言う自分もそうしたネガティブ視している部分はあったと思う

メディアや周りの意見を鵜呑みにしている部分があったのは否めない

それであれば自分の目で見て、体験してみるべきなのではないか

 

そうこうして過ごした上海での1年強

正直な感想は「人間くさい」という印象

 

明らかに中国語が不得手な自分に道を聞いてくる中国人

食べることが好きな自分に、羊、蛙、蛇、色々な料理を嬉しそうに紹介してくれる中国人

1対1の食事でも構わずゲームを始める中国人

映画や飲み会の中での下世話な話題に笑いまくる中国人

食事会の時に全く知らない隣のテーブルの人たちと自己紹介+乾杯が始まる中国人

飲みつぶれた自分を介抱してくれる中国人

 

どれも自分が体験した中国人の一部である

日本のメディアで喧伝されるものは民度が低いなど貶めるような論調が多いのは残念

勿論そうした場面があることは否めないが、それは自分たちの尺度に当てはめて捉えているに過ぎない

 

私は中国にずっと住んで中国通になるつもりはない。

中国がずっと日本より進んでいるという最近見かける論調にも与するものではない

ただ中国を始めとして日本人が苦手としている「外国」とどう付き合っていくのか

これが自分にとっての関心事である

 

インバウンドばかりがフォーカスされがちだが、一方向のみの関係は長続きしない

このブログのタイトルにもあるとおり、まずは好奇心を持って自分たちが慣れ親しんでいなかった外国にも関心を持つことが大事なのではないか

 

そうした態度変容を促したいと思い、その観点から2018年は動いていきたい