中国Eコマースの現状
最近日本の報道でも話題になることが多い中国のEC市場
中国のモバイル買い物アプリの現状は次の通り
http://zhishu.analysys.cn/public/view/wTopApp/wTopApp.html?cateId=120
これは月間アクティブ率を指数化したランキングになります。
売上とイコールではないですが、中国人が日常的に使っているアプリです。
アリババグループ(淘宝+天猫)とテンセントグループ(京東)の戦いはよく記事にもなっていますが、例えば4位の唯品会(VIP)はセールをメインに行うアプリで京東が出資しています。7位の闲鱼はメルカリみたいな中古品の個人売買アプリでアリババが出資しています。どの分野のアプリも2社の出資が絡んでいるのが実情です。
プラットフォームとしては圧倒的に天猫グループと京東が抜けていますが、
その反面一定のブランドでないと出店させてもらえない、
利用料が高くて利益が出ないという課題があり、大半の店舗は最初数年は赤字で続けている状況です。
日本企業の新規進出を考える上でまずは、
代理購入で実績を作る
既に店舗持っている先に卸して実績を作る
のいずれかを経由して、最終的に自社店舗を持つことが目標になります。
そのための仕込みとして各種口コミが必要になるというところです。
これは信用のおける場所で買いたい、信用のできる人の情報を参考にしたいという中国人消費者の考え方に沿った流れで、上記ランキングに出てこないアプリだとほとんど見られることがないというのが実情です。
知れば知るほど凄い環境だなと思いますが、元々人気のスキンケア商品や健康食品に加えて、赤ちゃんマタニティ向けの用品や高級寝具なども実績を作り始めています。
また上記のアリババ、テンセントの出資攻勢が東南アジアにも広がっており、この中国式のやり方が今後タイ、インドネシア辺りに拡大する可能性もあります。
こうした変化の大きい中国EC市場に対して、引き続き関心を持って行きたいと思います。