ナイトライフインバウンド
日本の訪日観光客は増加している中で、その中身はどうなのか。
例えば夜の需要
観光施設、宿泊施設、飲食関係。。。
以前とは比べ物にならないくらい対応は進んでいるのだと思うが、
この記事にあるようにナイトライフは十分満喫できていないのかもしれない。
ただ新しいチャレンジは随所に見られる。
友人が昼は骨董品として営業している店で夜はバーを営業しており、海外の方の来店が見られる様子。
上記にあるようなナイトクラブの方が中国人の集客に挑戦しようとしている。
古い伝統を守りつつ、新しい取り組みを融合させていくチャレンジがこれからの観光産業では重要と聞く。
色々な意味で海外の方が日本にいることが普通になる時代が訪れている。自分も動き出さなくてはと改めて思う。
ベトナム消費者の現在地
ベトナムホーチミンに久々に行ってきた。
前回はカンボジアビザ更新のための一時入国のため、目的地として来たのは初めて。
何度か行っているハノイとは違った風景が広がる。
顔はやはり南方系の顔でどこかほっとする。
観光+ビジネス関係の方との面談で丸三日過ごしたが、想定以上に治安が良く、街もコンパクトにまとまっているため過ごしやすい。
バイクの風景は相変わらずだが、話題のシンガポール企業Grabのバイクが多く走っていたのが印象的。
日本のODAが入って地下鉄建設が進んでいるが、バイクの優位性はしばらく変わりそうもない。
ベトナムの消費者の現在地が見たいと思い、今回は色々歩き回った。
昔ながらの市場、市中のバーゲン会場、イオンなどが混在しており、それぞれ集客していたが、気になったのはバーゲン会場。
偽物も含めてブランド品がかなり安く売られれている会場にはむせ返るほどの人が集まっていた。
イオンを含めた大型ショッピングモールには外資系ブランドが徐々に入り、買う消費者も増えてきている印象だが、恐らく外国での買い物にも慣れている購買層。
今回のバーゲン会場に押し寄せているのは、定価での購買はまだ苦しいがブランド物が欲しいプリミティブな欲求を持った購買層。
ベトナムの平均年齢も考えると他国では少なくなってきた、こうした購買層の存在は今後の成長が期待できる要因になりそうだ。
成長国には粗削りだがわくわく感を感じる部分がやはりある。
安易に成長に乗っかろうとするのではなく、お互いが「混ざっていく」必要があるのではないか。
期待とこれからの道筋の一端を感じたホーチミンだった。
アジア各国のSNS影響力
今日言われてはっとなった
日本はSNSの活用で遅れている…
確かにそれは肌感覚としてある。
詳細には調べていないが、中国、東南アジアでの旧来型のマスメディアは信用度が低く、そもそもほとんど消費されていない。テレビ然り新聞然り。
必然的に携帯電話を活用した情報収集ということになり、SNSを通じたものが大半となる。
日本は企業発信においては依然としてプレスリリースや公式WEBサイトでの発信を重要視している。
一方で私の知る限りアジアの各地域で企業ページなんて信用できたものではないというスタンスが多く、生活者目線でのコメント=口コミを判断の軸に置いているケースが圧倒的に多い。
今風だからSNSを活用するのではなく、極めて合理的な手段として活用していくことが求められる。
日本の常識を疑う勇気が必要
中国人の週末
先週末は中国人の90后(1990年代生まれ)と一緒に遊んだ。
まずはショッピングモール内のイタリアンでピザやパスタを食べた。交わされる話題は芸能、ゲーム、職場の話など。支払は1人がまとめて払い、あとはWechatで各自送信。
続いて22時からの封切りになったばかりのアメリカ映画を観に行く。3Dの英語の映画を中国語字幕で観る。
見終わったあとは携帯でタクシー呼んで帰宅。その間にWechatのグループチャットを皆で楽しむ。
こうした光景は上海では珍しいものではなく、消費大国の片鱗を見た気がする。
テクノロジーで便利になった状況を何事もなく駆使しながら、友人と他愛もない話をする。
こうした日常を認識しながら、旅行先としての日本にどういう価値を見出してもらうか。簡単ではない。
中国人が支えるラグジュアリーブランド
「中国人の購買世界シェアは4割を超えていて、販売動向が常に本社から注目されている」
欧米のラグジュアリーブランドに勤める友人が語っていた話である
これは単純に販売量が多いというだけでなく、中国人が旅行で行く先の国も影響を受ける。つまり各国のバイヤーが「中国人の好み」を意識した形でのアイテム選びにどうしてもなるということである。
ところが難しいのが日本。日本にも中国人旅行者は多数来ているわけで、その中で同様に中国人の好みを意識したデザインのものを選びたいところだが、そこまで振り切った判断がなかなかできないそうだ。
これは社内事情なども影響してそうだが、全体バランスを考えがちな日本人の思考パターンも影響しているように感じる。
さて上記で言う「中国人の好み」というのは一義的には個性を重視する中国人が選びがちな派手なデザインを指しているが、最近はその傾向も変わってきているように感じる。
日本では既に撤退したブランドも含めて恐らく世界最多のブランドが進出しているため、多数の選択肢がある。また中国ローカルもコピーブランドとは言えないぐらいレベルを高めているブランドもある。無印良品のようなシンプルデザインを好む層も出てきている。
つまりは圧倒的な選択肢があり、海外に赴いて刺激も受けている中国人が洗練された格好をするようになってきている。上海などではカラーバランスのレベルが相当高くなっている。
こうした状況下で「中国人は○○」というステレオタイプな考え方は危険で、細分化したマーケティング戦略が必要だと思われる。
中国での宴席
久々の中国式の宴席
白酒は沖縄泡盛との味にも近く割と好きな味
ただ中国式の「干杯」の嵐でゆっくり味わってもいられない
ただ今回感じたのは、こうした宴席でのやり取りは
人間関係の構築にはまたとないチャンス
特に自分のように現地語があまりできない人間にとっては、
さらけ出す良いチャンス
とっつきづらい日本人がバカみたいに飲んでいるのを見ると
人間くさい中国人は興味を持ってくれる
日本での飲み会でこうしたやり方は好ましく思われてない
そもそも飲み会が開かれないという話もよく聞く
今後国籍問わず働く環境が増えていく中で、こうした「日本式」を
いつまでも守っていては距離が縮まらないのではないか
ただしばらくは白酒は飲みたくない…
中国Eコマースの現状
最近日本の報道でも話題になることが多い中国のEC市場
中国のモバイル買い物アプリの現状は次の通り
http://zhishu.analysys.cn/public/view/wTopApp/wTopApp.html?cateId=120
これは月間アクティブ率を指数化したランキングになります。
売上とイコールではないですが、中国人が日常的に使っているアプリです。
アリババグループ(淘宝+天猫)とテンセントグループ(京東)の戦いはよく記事にもなっていますが、例えば4位の唯品会(VIP)はセールをメインに行うアプリで京東が出資しています。7位の闲鱼はメルカリみたいな中古品の個人売買アプリでアリババが出資しています。どの分野のアプリも2社の出資が絡んでいるのが実情です。
プラットフォームとしては圧倒的に天猫グループと京東が抜けていますが、
その反面一定のブランドでないと出店させてもらえない、
利用料が高くて利益が出ないという課題があり、大半の店舗は最初数年は赤字で続けている状況です。
日本企業の新規進出を考える上でまずは、
代理購入で実績を作る
既に店舗持っている先に卸して実績を作る
のいずれかを経由して、最終的に自社店舗を持つことが目標になります。
そのための仕込みとして各種口コミが必要になるというところです。
これは信用のおける場所で買いたい、信用のできる人の情報を参考にしたいという中国人消費者の考え方に沿った流れで、上記ランキングに出てこないアプリだとほとんど見られることがないというのが実情です。
知れば知るほど凄い環境だなと思いますが、元々人気のスキンケア商品や健康食品に加えて、赤ちゃんマタニティ向けの用品や高級寝具なども実績を作り始めています。
また上記のアリババ、テンセントの出資攻勢が東南アジアにも広がっており、この中国式のやり方が今後タイ、インドネシア辺りに拡大する可能性もあります。
こうした変化の大きい中国EC市場に対して、引き続き関心を持って行きたいと思います。